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  • 執筆者の写真FC.ALBAスタッフ

勝負を分けるオフザボールと駆け引き

GWも中盤~終盤に差し掛かる中、タフなゲームが続いている。まだ新チームが発足して1か月足らずであり、夏を越えるまでは個人も、チームも強化期間が続く。

現状満足は衰退を意味するのであり、今日より明日、明日より明後日と日々成長を続けるために何をすべきか?を考え、実行に移すことが重要となる。


さて、本題であるが、

サッカーは個人がボールを保持している時間は、いったいどれぐらいだろうか?

色んなデータがあるが、長くて2%程度と言われている。

90分ハーフだと約2分である。小学生は20分ハーフ、8人制であるため若干変わるかもしれないが、2分を超えることはないだろう。これは、ハイレベルな試合になればなるほど、この時間は短くなる。ボールを自由に扱われないように、プレッシャーを掛け合うからだ。


そういった状況の中、勝負の差を分けるのは、「オフザボール=ボールに触れていない時間に、どれだけ多くの情報を瞬時に取得し、予測して動けているか」である。

具体的には、攻撃時であれば、パスを受ける際の身体の向き、次のパスやドリブルをする際の空いているスペースの確認、DFから逃げる動き出し、守備時であればリスク管理でのマークの徹底、ポジショニング、コーチング等々。

ドリブルで何人も抜くのは、理想であるが現実では難しい。試合の中であったとしても特定の選手で数回レベルである。


自身はボランチやCBなど守備的な選手であったため、セレッソ下部組織在籍時によく言われたこと。

「ボールを奪える選手は一流」「自分で守備をしなくてよい選手は超一流」

これ、サボっているというわけでなく、味方をパスがきそうなところへコーチングで動かし、自分は最後の砦として仕事をしなくてもよい、危険を未然防止する状態をつくりだしているかが大切であるということ。

そのためには、ボールウォッチャーにならず、常にボールと相手、周囲の情報をキャッチし、いろんな場面を「予測」「想定」し、アクションできるか。これができると、サッカーの奥深さが味わえる。


その次のステージでは、「駆け引き」が生まれる。相手も勿論、オフザボールの準備をしてくるので、「予測をいかに外すか」の駆け引きを行うのである。

DFがインターセプトを狙っていることが分かると、背後の裏のスペースが狙える。相手DFがマンマークしてくるので、敢えてギャップをつくるために、トップ下の位置まで落ちてみるなど。


今日の茨木フェスティバルの試合でも、ポストプレーで背負うのが上手なFWに対して、力勝負にいくのではなく、「相手に背負わせない守備」ができるかをアドバイスした。

相手は得意なプレーにもちこみたい。こちらは、相手の得意な領域に踏み込まない。

ここの駆け引きがサッカーの醍醐味でもある。

これだけみていると、すごく簡単なように思えるが、サッカーはこれらを0コンマ何秒の世界で判断が必要になるため、これがまた難しい。でもサッカーの奥深さであり、勝負をわけるポイントになるのである。


だからサッカーは、身体能力が高いだけでは、ある一定のレベルからは通用しなくなる。

これがおもしろいところである。


さぁ今日の経験を、次に生かそう!



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